携帯電話は、電波が届くところであれば通話が可能です。この電波を使ったパケット通信で無線通話を行う無線システムのことを「IP無線」といいます。また、IP無線の端末のことをIP無線機といいます。

IP無線システム「ボイスパケットトランシーバ―」は、NTTドコモの回線を利用していますので、ドコモのサービスエリアがIP無線機での通話可能エリアになります。

従来の無線機であれば、基地局から発信される電波の強さや、遮蔽物の有無によって、無線が届く範囲が限定されていました。しかし、IP無線は国内での生活エリアであればほぼ１００％カバーできる無線機になります。

また、遠くまで届くような大掛かりな無線機を導入するのであれば、基地局の設置やメンテナンスといったコストがかかり、免許の申請が必要でした。

IP無線システムなら、低コストで導入ができ、免許の申請は必要ありません。通話エリアが日本全国になり、タクシーやトラック輸送、高速バス、警備自動車など、さまざまな業種において業務効率向上につながるばかりか、動態管理システムなどと組み合わせて顧客サービス向上にも役立ちます。